東芝の「不適切会計」による組織的な利益水増し事件は、4月に発覚してからいまだに、騒動が続いていますね。一連のニュースを見ていて、これはよく耳にする「粉飾決算」とどこが違うの?と疑問に感じられた方も 少なくないでしょう。
最近になって「不適切会計」から「不正会計」というふうに表現を変更したマスコミもありますが、私の知る 限りでは「粉飾決算」という報道はされていないように思います(7/31現在)。
これらの用語に明確な定義はないようですが、「不適切会計」は意図的でないものを含む会計処理上のミス。「不正会計」は不当に利益を水増しするための意図的な会計処理。そして「粉飾決算」は、「不正会計」より 悪質で故意的な虚偽決算の表現として用いられているようです。
となれば、今回はどう表現するのが正しいのでしょうか。今後のマスコミの報道に注目したいと 思います。