ちょっと税金の話
タワーマンションと相続税対策

相続税の節税のためタワーマンションを購入して賃貸する「タワマン節税」が脚光を浴びていますが、 そもそもなぜタワマンで節税できるのか簡単に説明します。

相続税額を計算する際、不動産の評価は路線価(時価の約80%)や固定資産税評価額(時価の約40~60%)により評価します。現金で1億円を持っているより、タワマンを購入して相続を迎える方が財産の評価総額が低くなり、相続税が抑えられるという理由です。特にタワマンは1戸当たりの土地の持ち分が小さくなるため、評価額が低くなる傾向があり大きな節税効果が見込めます。

しかし、この節税対策に対して、いよいよ国税庁も監視を強化するような動きがでてきました。
税制改正で一網打尽にできるほど単純ではないため、現時点では評価方法の見直しなどの具体的な発表はされていませんが、今後、規制される可能性は高くなったといえるでしょう。過度な節税にはいつも網がかけられますね。

吉田 茂
文責
本部長 税理士吉田 茂
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