従業員から「年末調整って何ですか?」と改めて聞かれると正確に答えられるでしょうか。今回は年末調整についてのおさらいと申告を忘れがちな所得控除についてご紹介します。
毎月、給料を支給する際には、源泉所得税の徴収を行っています。しかし、この所得税はあくまで概算での徴収になっているため年収に掛かる所得税と一致しないことが普通です。そこで年収が確定した段階で、扶養家族の人数などを確認して正しい所得税の計算を行い、月々の源泉徴収税額との差額を還付もしくは徴収し、精算する手続きを年末調整といいます。
大部分の従業員さんはひとつの会社にお勤めで給与のみが収入源ですので、年末調整を行っていれば、確定申告をする必要はありません。
次に申告を忘れがちな所得控除の「寡婦(夫)控除」の適用要件をご紹介します。
女性の場合:次のいずれかに該当するときには「寡婦控除」27万円が適用できます。
①夫と死別または離婚後婚姻しておらず、扶養親族がいる
②夫と死別後婚姻しておらず、年間の所得金額が500万円以下
さらに、扶養親族の子どもがいる場合で年間の所得金額が500万円以下のときには、特別の寡婦として35万円の控除になります。
男性の場合:次のすべてに該当し、扶養親族の子どもがいる場合に限り「寡夫控除」27万円が適用できます。
①妻と死別または離婚後婚姻していない
②年間の所得金額が500万円以下
男女で適用要件に違いがあるのは、昔に作られた控除のため時代背景を考慮してのことです。今回は簡単なご紹介ですので、年末調整に関して詳しくはえびす会計までお問合せください。
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年末調整とは何ですか?